こんペイ糖占い(3)
「いや、いいよ、決まったよ。先ず、マジな話しをしてから運命を聞くかどうか決める」
女の子は、前髪をフッと吹いていた。
「解った。じゃあ、マジな話しをしよう。前金ね」
占いに来ているんだから、別に色気とか関係ないんだろうけど、何故か前金って言われるとシラケルね。
「はい、5000円ね」
「ありがとう、じゃあ座って。あ、なんか買って来た?飲み物」
「うん」
「じゃあ、あたしも何か飲もうかな?」
「お茶かコーヒーで良かったら、どっちかあげるよ」
「2つも買ったの?」
「うん、決められなかったんだ」
「ふーん、じゃあ、遠慮なく頂こうかな?あたし、お茶がいいな」
そう言われると、お茶が飲みたくなってきた。
「やっぱ、コーヒー貰う」
「いいけど、、、」
「なんか、面倒な人だなあ。どっちもいらない。」
「どうして?あげるよ」
「だって、あたしがお茶って言ったらお茶飲みたくなってるし、コーヒーって言ったら、コーヒーも飲みたい気分、って顔してるんだもん。ちょっと待っててね」
そう言って、女の子は店の外にある自動販売機に飲み物を買いに行ってしまった。
スゲエな、そんなことまで当たるなんて。
案外占い師って凄いのかもしれないな。
「お待たせ。さあ、始めるわよ、いい?」
「うん」
僕が返事をすると女の子は、とてつもなくデカイ砂時計をテーブルの上でひっくり返した。
「これ、20分時計なの?」
「そんな話ししていたら20分なんてあっという間だよ」
「そっか」
「で?マジな話しだけど、君は今のところアウト」
「やっぱり?」
「アウトだけど、1つだけ手はあるみたい」
「あ、ねえねえ」
「何?」
「コンペイ糖はいつ出てくるの?」
「その内出て来るわよ、出てこないかもしれないけど」
良く解らなかったけど、女の子が「アウトだ」と言った瞬間から、僕は女の子を信用しきった。
本当に、僕はアウトな状況だったんだ。
「アウトになったのは、全て君の責任ね」
「うん」
「でも、まあ、周りも悪いっちゃあ悪い」
「そうそう」
「でーーーも、やっぱり君が何とかしなくちゃならない、ってことか」
「そうなんだよ」
「って、ここまで適当に言ってみたんだけど、当たってる?」
「適当?」
「うん」
「なんで」
「なんでって、ただ君がそんな顔をしてるからよ。でも当たっているのね?」
「当たってるんだよ、もの凄い確率で」
「じゃあ、あたしもお金返さないでマジに話すけどいい?」
「勿論いいとも」
